スズメとカラス | ||||||||||||
さて、それでは、どんな花に「スズメ」や「カラス」が使われているのでしょうか。 「雀の涙」という言葉がありますね。私の給料のことじゃありませんよ♪ ごくわずかな量のたとえとして使われています。雀は小さいイメージがあるようですね。 「スズメ」は、雀の涙と同様に「小さい」という意味から、「カラス」は、「黒い」という意味や、 「人は食べないがカラスなら食べるだろう」という意味から、つけられることが多いようです。
「カラスウリ」(烏瓜)という名前は、おなじみですね。この名前には諸説ありますが… 実が苦いため人間は食べないが、熟すと「カラスが好んで食べる」からとか、 人間が食べるウリの種はふつう白いが、この種は「黒い」からなどが主なものでしょうか。
カラスウリに比べ実が小さいことから名づけられた「スズメウリ」(雀瓜)という花があります。 実の大きさは、カラスウリが5〜7cm、スズメウリが1〜2cmと、やはり小さいですね。 そのため、あまり目立たないのですが、やぶや自然公園などでよく見かけます。
似た例では、「カラスノエンドウ」(烏野豌豆)と「スズメノエンドウ」(雀野豌豆)があります。 カラスノエンドウは、実が黒く熟すことから名づけられ、スズメノエンドウは、やはり、その カラスノエンドウよりも小さいことから、名づけられたということです。 カラスよりも小さいと、やっぱりスズメになってしまうようですね。 でも…もし、カラスノエンドウとスズメノエンドウの間の大きさのものがあったら… どんな鳥になるのでしょう…困ってしまいますね。どうするのでしょうね。 じつは、そんな花があるのです。その花の名はツバメでもハトでもなく「カスマグサ」!…? なんで???…カラスノエンドウとスズメノエンドウの間(マ)の大きさの草(グサ)で… 「カスマグサ」(かす間草)…なんだそうです。 人間、困ってもなんとかなるものですね。簡単にあきらめてはいけません。 |
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